エンジニアも副業・兼業で夢を追う時代 !本業と両立するキャリア戦略
こんにちは。エンジニアデータバンク です。
近年、ITエンジニアを取り巻く働き方は大きく変化しつつあります。正社員として企業に勤めながら、業務時間外に副業や兼業でスキルを磨いたり、新たな収入源を得たりするエンジニアが増えてきました。
実際、最新の調査では正社員の約5人に1人が本業以外から収入を得ており、企業側も社員の副業を容認する動きが広がっています。

出典:マイナビ ライフキャリア実態調査 2024年版(ライフ編) | マイナビキャリアリサーチLab
本記事では、エンジニアが本業と夢(やりたいこと)を両立するメリットや課題について、企業側・個人側双方の視点から考察します。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)チェコ代表チームの例も交えながら、「仕事も夢も諦めない」キャリア戦略を探ってみましょう。
- この記事について
- エンジニアの副業・兼業事情が分かります。
- 企業が副業を解禁するメリット、個人が副業をするメリットがわかります。
- たった3分で読めます。
- こんな方は必ず読んでください
- 現役エンジニアの方。
- 正社員で働いているが、副業をしたいと考えている方。
- エンジニアとしてのキャリアプランを検討中の方。
- この記事の信頼性
- プロのキャリアアドバイザーの視点で作成しています。エンジニアへの案件紹介を行っているからこそ市場動向を把握しています。
それでは解説していきます。
目次
野球とエンジニアの「二足のわらじ」に学ぶ―WBCチェコ代表の例
2023年開催のWBCで大きな注目を集めたチェコ代表チームには、昼間は会社で働き、業務後や週末に野球選手として練習・試合に打ち込む社会人選手が多数いました。
例えばデータアナリストのメンシク選手は、日中は企業でデータ分析の仕事をしながら、その合間に練習を重ねて代表入りを果たしています。
同じく宇宙開発エンジニアのチャプカ選手も、普段は宇宙関連の技術者として働きつつ国際大会に出場しました。
このように、「本業を持ちながら夢を追う」二足のわらじの生き方で世界の舞台に挑む姿は、多くの野球ファンのみならずビジネスパーソンにも感動を与えました。
チェコ代表選手たちはプロ野球一筋ではなく、仕事・トレーニング・代表活動を両立して世界の強豪に挑んでいます。彼らの姿から学べるのは、環境や立場に関係なく「情熱を持って好きなことを続ける力」の重要性です。
トップレベルの環境でなくとも努力を継続することで夢の舞台に立てるという事実は、スポーツに限らずエンジニアのキャリアにも通じる考え方ではないでしょうか。
エンジニアである私たちも、本業だけにとらわれず複数のキャリアを並行して追求することで、新たな可能性を切り拓けるかもしれません。
エンジニア副業の現状とトレンド
❚ 副業を解禁する企業が増加中
IT業界ではここ数年で副業解禁の流れが加速しています。政府の働き方改革の推進やコロナ禍での働き方の見直しも後押しとなり、多くの企業が社員の副業・兼業を容認するようになりました。
エン・ジャパンが2025年に実施した企業調査によれば、「社員の副業を認めている企業は約49%にのぼり、前年より増加しています。さらに社外から副業人材を受け入れている企業も24%」存在し(前年より6ポイント増)、その理由として「人手不足の解消」や「専門人材の獲得」が挙げられています。
これは企業側が副業人材の活用に前向きになっている証拠と言えるでしょう。
❚ 正社員の約20%が副業収入を得ている
一方、個人側の動向を見ると、前述のように正社員の約20%が副業収入を得ているというデータがあります。
副業で得られる年間収入は「10~30万円未満」が最も多いという調査結果もあり、必ずしも本業以上の収入を稼ぐケースばかりではありません。
しかし、副業を行うエンジニアたちは収入面だけでなく、「最新技術に副業で携わり本業に活かす」「趣味の延長でスキルアップする」といった自己成長や自己実現を目的にすることも多いようです。
実際、副業を認めている企業からは「社員のモチベーションが向上した」「離職率が低下した」といった声も上がっています。
エンジニアの副業は収入補助だけでなく、スキル習得や人脈拡大、キャリアの安全網といった多面的なメリットがあるため、一種のトレンドになっているのです。
企業が副業を解禁する理由と具体的事例
❚ 企業側にもメリットがある
副業容認の流れは、IT企業に限らず様々な業界の企業で広がっています。
その背景には、人材市場の変化と企業の戦略的な狙いがあります。企業側の視点から主なメリットを整理すると、以下のような点が挙げられます。
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社員の成長促進とイノベーション創出: 社員が副業を通じて新しいスキルや知見を得ることで、本業にもプラスの効果が期待できます。多様な経験から生まれるアイデアがイノベーションにつながる可能性もあります。
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優秀人材の確保・定着: 副業を認めることで社員のキャリアの選択肢が広がり、「この会社で働きながらやりたいことも追求できる」と感じてもらえれば離職防止や採用の魅力向上につながります。
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外部人材の活用による組織力強化: 副業解禁に伴い、他社で働く人材をプロジェクト単位で受け入れる企業も出てきました。社外の専門人材が加わることで不足リソースを補完し、自社にはない視点やノウハウを取り込めます。
❚ 副業解禁した企業例 3選
こうしたメリットを実現すべく、副業制度を正式に導入する企業も増えています。
具体例をいくつか見てみましょう。
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カルビー株式会社(食品メーカー) – 2021年12月に全社員対象の副業制度を導入。多様な価値観によるアイデア創出や優秀人材の確保を目的として、事前申請・承認制で勤務時間外の副業を認めました。「柔軟な働き方をさらに進化させ、社員が能力を十分発揮できる環境作りを目指す」取り組みの一環です。
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沖電気工業(OKI、通信機器メーカー) – 2023年3月より国内全社員を対象に「副業・副業受け入れ制度」を開始。社員が他社に雇用されることも含めて副業を認め、同時に戦略分野で社外人材を受け入れる仕組みも整備しました。社員一人ひとりのキャリア自律を支援し、新たな知見やスキルの獲得で事業変革・新規事業創出を目指すのが狙いです。
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森永乳業株式会社(食品メーカー) – 2024年10月に「副業ガイドライン」を制定し、本格的に副業を解禁。個人事業主型・業務委託型・雇用型のいずれでも副業を認め、12月から新規申請者の副業活動がスタートしました。社員の新たなスキル獲得や人脈拡大、価値観の多様化によるイノベーション創出、そして柔軟な働き方による職場活性化に期待しています。
これらの事例から分かるように、大手企業でも副業制度を導入するケースが増えており、その目的も社員の自己成長支援や組織の活性化といった前向きなものが中心です。
企業によって制度内容(事前許可制か届出制か、副業可能時間帯や条件など)は様々ですが、「従業員のキャリア自律を促し、社内外の知見を取り入れる」流れは今後も加速していくでしょう。
もっとも、企業側には慎重な声もあります。
エン・ジャパンの調査では、副業を禁止している企業の理由として「本業に専念してほしい」(86%)「社員の過重労働につながる」(55%)が上位に挙がりました。
そのため、副業容認企業でも労務管理面のルール整備やガイドライン策定(機密情報の取り扱いや競業避止など)は重要です。
実際、森永乳業のようにガイドラインを明文化して社員を支援しつつトラブル防止を図る動きも出ています。
企業側はメリットとリスクのバランスを考慮しながら、副業制度を構築しているのです。
エンジニア個人にとっての副業メリットと挑戦
次に、エンジニア個人の視点から副業・兼業の意義を考えてみます。本業を持ちながら別の仕事やプロジェクトに取り組むことは、エンジニアのキャリアにどのような影響を与えるのでしょうか。
1.スキルアップとキャリア拡大
副業を通じて本業では扱わない技術に触れたり、新たな分野の知識を身につけたりできるのは大きな利点です。
例えば、副業で受注した開発案件で最新のクラウド技術を習得し、その知見を本業プロジェクトにフィードバックする、といった好循環が生まれるケースがあります。
また、自らサービスを立ち上げる副業を経験することで、起業家的な視点やビジネスセンスが養われることもあります。
こうしたマルチキャリア経験はエンジニアとしての市場価値を高め、将来的なキャリアの選択肢を広げてくれるでしょう。
2.情熱の追求とモチベーション向上
好きなこと・やりたいことを副業で続けることは、仕事人生の充実感につながります。
チェコ代表の選手たちが「野球が好き」という情熱で本業との両立を果たしたように、エンジニアも趣味や関心分野を副業にできれば、高いモチベーションを維持できます。
ある企業では、副業で自身のデザインスキルを活かした社員が「スキルアップと収入向上、モチベーションアップにつながった」という事例も報告されています。
副業で得た達成感や新鮮な刺激が本業への意欲向上に波及することも少なくありません。
3.収入面のメリットと生活の安定
言うまでもなく、副業収入が加わることで経済的なゆとりが生まれます。
特に近年は物価高や将来不安もあり、「収入源の複線化」を意識するエンジニアも増えています。
本業収入だけに頼らず副業でプラスアルファを稼ぐことで、精神的な安心感を得たり、自己投資の資金に充てたりすることができます。
企業調査でも、社員の副業を認める理由のトップに「社員の収入増」が挙がっており、会社側も副業を従業員の安定やエンゲージメント向上策の一つと捉え始めています。
もっとも、個人が副業に取り組む際には課題や注意点もあります。
まず時間管理の難しさです。
本業に支障を出さず副業の時間を捻出するには高い自己管理能力が求められます。
睡眠や休養を削りすぎれば本末転倒で、生産性の低下や健康被害につながりかねません。
また、副業の選び方も重要です。
本業と全く無関係の領域であれば気分転換になりますが、あまりにかけ離れた業務だとかえって疲弊する可能性もあります。
逆に本業と近い領域の副業はスキル面で相乗効果が期待できますが、競業避止や情報漏洩などのリスクに配慮しなければなりません。
副業を行う際は、自社の就業規則やガイドラインを遵守しつつ、自身のキャパシティを踏まえて無理のない計画を立てることが大切です。
おわりに ―「仕事も夢も」両立するキャリアへ
チェコ代表の野球選手たちが示したように、「仕事か夢かどちらかを選ぶ」のではなく「仕事も夢も両方とも成功させる」生き方は十分に可能です。
ITエンジニアという職業も多様化が進み、正社員・副業・フリーランス・起業といった様々なキャリアパスが選べる時代になりました。
重要なのは、自分にとって情熱を注げるものを見極め、それを追求し続けることです。
エンジニアとして本業で専門性を高めつつ、副業や兼業で新たな挑戦を続けることで、自分らしい働き方や理想のキャリアに近づけるでしょう。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好きなことを突き詰めていけばそれ自体が武器となり、強いキャリアを築くことができます。
副業・兼業は決して楽な道ではありませんが、情熱と工夫次第で「二足のわらじ」を履きこなし、仕事と夢を両立できるはずです。エンジニアの皆さんもぜひ、自分ならではのキャリアの形を探求してみてください。
その先には、仕事もプライベートも充実した新しい景色が広がっていることでしょう。
YouTubeチャンネルも要チェック
『好き』を極めた先に強いキャリアがある。
AWSを実践レベルで学べる『ルビコン塾』主宰のルビコンさんにも、エンジニアデータバンクのYouTubeでこのように語っていただきました。
ぜひご覧ください✨
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それでは!


